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SPEEDIは使わない

 今回の福島原発事故で、放射性物質の拡散を的確に予測したにも拘らず、予測結果を公表しなかったために避難した地域がより高い放射能に汚染されていたという結果になってしまったという、「SPEEDI(放射性物質拡散予測システム)」。
 
 政府は、結局このシステムは、「放射性物質が放出された時間と量が分からなければ単なる風向の予測と変わらない」という理由で、原発事故の非難の判断には使わないと決めたそうである。
 
 このシステムの開発と維持に130億円以上が投入されているのにこんなことを決めたのは、今回の福島原発事故での対応を正当化するための言い訳であろう。
 「放射性物質が放出された時間と量が分からない」というのは、事故が発生しているのだから推定で入力するしかないということは開発当初から分かっていることで、今回も推定値で予測しかなり的確な予測をしている。
 
 おそらくSPEEDIですばやく予測して、こんなに遠方でも高濃度で汚染されてしまうというのが国民に分かると、政府の対応が間に合わず混乱を招くという理由ではないか。実測したデータをもとに判断するということは、政府にSPEEDIを使いこなすほどのすばやい対応能力が無いということであろう。

— 記述 m-tezuka at 09:52 am   pingトラックバック [0]

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