12日(土)見たテレビドラマ「戦場のメロディ」は久しぶりに感動した。
「渡辺はま子」も「あゝモンテンルパの夜は更けて」も知っていたが、このような歴史とドラマが有ったということを知らなかったので、一層感銘を受けたのかもしれない。とにかく人間の凄さを感じた。
先ず、「指差し裁判」。憎しみのエネルギーは理性を上回るという当たり前の人間感情。家族を日本兵に殺されたというキリノ大統領がモンテンルパに囚われている日本人死刑囚を許すはずも無い。
ところが、復員局の事務官、僧侶、歌手の3人が国交の無いフィリッピンの大統領に特赦を決断させたのである。渡辺はま子が言っていた「私は歌うことしか出来ない。」この言葉がキーワードである。「これしか出来ない。」という人は強い。
最後は僧侶・加賀尾と大統領の交渉で特赦を引き出すのであるが、加賀尾は「あゝモンテンルパの夜は更けて」のメロディーの入ったオルゴールを渡しただけである。今どきこんな交渉力のある日本人がいるだろうか?またこんな決断のできる大統領もいないな。
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