また農水大臣が辞任した。事故米の責任を取ったそうだ。これで農水省も一件落着にしたいのであろう。
大臣の役割とは何なのだろうと考えてしまう。現状は「官僚の不始末の尻拭い」しかやっていないように見える。
民主主義の基本は三権分立であるけれども、日本では議院内閣制をとっているので行政府と立法府が癒着して十分なチェック機能が発揮されない。すなわち行政府は国会議員から選ばれた閣僚で構成される内閣であるが実質的には官僚が牛耳っている。それはコロコロ代わる閣僚は、何年も同じ仕事をしている官僚には太刀打ちできないからである。
結局、行政のトップであるというだけで官僚たちの失政の責任をとる事しかできない大臣ばかりの政府になってしまうのである。しかもこれらの大臣は国会の多数派政党出身のため、国会での追及が十分でなく、失政が修正されることがない。
天下りの問題(税金の無駄遣い)、年金の問題、事故米の問題など全て各省が長年続けてきた失政なのに、その時の大臣が謝っているばかりである。
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