関連ブログ:| m-tezukaのデジカメ日記| m-tezukaの写真館| m-tezukaの旅日記| 富士山撮影記|

[ カテゴリー » 新聞拾い読み ]

栴檀の木と南縁草

 昨日の読売新聞の「編集手帳」に素晴らしいことが書いてあった。以下引用
天竺(インド)に栴檀の木がそびえていた。そばに南縁草という汚い草が生える。「立派な木の下にみっともない」。誰かが刈り取った。南縁草を何よりの肥やしにしていた栴檀は、たちまち枯れた‥‥略‥‥
原子力発電と、そこから養分を得て発展してきた日本経済の間柄に、ちょっと似ていなくもない‥‥略‥‥
「南縁草を刈り取れ」という合唱のなかで、栴檀の木を守るのが政治の務めである
原子力発電が本当に肥やしなのか、政府も国会議員も真剣に議論してほしいものだ。国民にはその汚さしか見えないのだから。
 
政府が国民にその汚さを聴いてどうする。汚いとしか言いようが無い。政府のやることは、新しい肥やしが何時できるかを明確にして、あと何年我慢してくれと言うべきではないのか。

 

— 記述 m-tezuka at 08:30 pm   pingトラックバック [0]

SPEEDIは使わない

 今回の福島原発事故で、放射性物質の拡散を的確に予測したにも拘らず、予測結果を公表しなかったために避難した地域がより高い放射能に汚染されていたという結果になってしまったという、「SPEEDI(放射性物質拡散予測システム)」。
 
 政府は、結局このシステムは、「放射性物質が放出された時間と量が分からなければ単なる風向の予測と変わらない」という理由で、原発事故の非難の判断には使わないと決めたそうである。
 
 このシステムの開発と維持に130億円以上が投入されているのにこんなことを決めたのは、今回の福島原発事故での対応を正当化するための言い訳であろう。
 「放射性物質が放出された時間と量が分からない」というのは、事故が発生しているのだから推定で入力するしかないということは開発当初から分かっていることで、今回も推定値で予測しかなり的確な予測をしている。
 
 おそらくSPEEDIですばやく予測して、こんなに遠方でも高濃度で汚染されてしまうというのが国民に分かると、政府の対応が間に合わず混乱を招くという理由ではないか。実測したデータをもとに判断するということは、政府にSPEEDIを使いこなすほどのすばやい対応能力が無いということであろう。

— 記述 m-tezuka at 09:52 am   pingトラックバック [0]

センター試験と新聞

 センター試験が始ると新聞を見るのがいやになる。それは新聞が、センター試験の問題と解答に占拠されてしまうからだ。昨日は10ページ、今日は5ページに亘って問題と解答が掲載されていた。
 センター試験を受けるような若者が、今どき新聞を読んでいるだろうか。インターネットで検索すればすぐに得られる状況でわざわざこの日だけ新聞を広げるということがあるのだろうか。
 結局2日間で15ページの新聞がほとんど読まれずにゴミになってしまっただろうと想像すると、新聞社ってずいぶん無駄なことをするものだと、あきれてしまう。

— 記述 m-tezuka at 11:07 pm   pingトラックバック [0]

菅さんあなたは総理の器ではありません

13日読売新聞朝刊「レベル7首相「専門家の判断」
 福島第一原子力発電所事故の暫定評価の「レベル7」への引き上げについて、「専門家の判断だ。何かが遅れた、(事故を)軽く見たということは全くない。」と延べ、対応に問題はないとの認識を示した。

 暫定評価レベルは、最初4で次に5になりついに最高の7になった経過がある。事故を過小評価したことは確実である。従って対策も後手後手となっていつ終わるともわからない状況に、世界中がいらいらしているのに、総理大臣がこんな発言でいいのだろうか?):T
 自分が最高責任者であるという認識が全くない。判断は専門家に任せるのは当然であるがその結果は自分が責任をもって全世界に説明するべきではないのか。
 
 所詮、官僚と喧嘩して怒鳴り散らす程度の人間である。このような大災害のときこそ官僚に任せて既存の組織を存分に使いすばやい対応をするべきなのに、委員会や役職を増やして責任をあいまいにしている。全くだめな総理である。
 

 

— 記述 m-tezuka at 09:39 pm   pingトラックバック [0]

菅さんあなたは本当の目立ちたがり屋ですね

 この度の東北地方太平洋沖地震発生後、私の腹の中でも小さな地震が発生して入院してしまい、インターネットから隔絶されていた。一昨日退院して昨日から「m-tezukaのデジカメ日記」を再開したところである。
 
 新聞もやっと落ち着いて読めるようになって、今朝の朝刊でビックリ。“首相視察「原子力勉強したい」-野党「初動遅れに影響」”記事の概要は次の通り。
 地震発生後の翌日「原子力について少し勉強したい」ということで東京電力福島第一原子力発電所を訪れ、約50分滞在して東電職員から状況の説明を受けた。このため原子炉内の圧力を弁から逃がすベント作業が遅れたというものである。ベント作業をして万一放射性物質が拡散し首相が被爆したら大変だという配慮があったことは否めない。
 
 この時期に、何で今更原子力の勉強に、混乱している福島第一原発を視察しなければならないのか。):T
 自分が行けば、最悪の状況になるのを懸命に阻止しようとしている現場の手を一時的に止めるということが、どうして想像できないのだろうか?本当にバカとしか言いようが無い。
 
 首相にしてみれば「百聞は一見に如かず」ということであろうが、これは言葉でしか状況を説明できない時代のことで、今は映像によって各地の情報が次々と伝えられるので、現場に行かない方が全体像が良くわかる時代である。
 我々でさえマスコミの報道によってこの災害の全体像が想像できる。ましてや首相であるから自衛隊などの我々が知り得ない情報も知ることができるのだから、官邸に居ながらにして全体像を把握することができるし、原子力を勉強したければ専門家を官邸に呼べば済むことである。
 
 万一、福島第一原発が最悪のシナリオをだどった場合、その原因の一つとして「ベント作業の遅れ」が挙げられるだろう。ということはこの行為が歴史上に残るということである。

 

— 記述 m-tezuka at 11:50 am   pingトラックバック [0]

prev
2024.4
next
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
 
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ
T:1690 Y:421 Total:1217362 Online:02
m-tezukaのホームページ