深大寺のそば祭りでの出来事である。そば打ち行事の最中に、足の悪い大きな男が杖を突きながらカメラを持って前へ出てきてそばを捏ねているうすの中を撮影していた。“俺は弱者だ、だから当然前で撮影させろ。”という態度が我慢ならない奴と思っていると、勇気ある老人が「邪魔だ!」と後ろから引っ張ったので、たまらず後ろにひっくり返ってしまった。
勇気ある老人もそんなにもろく倒れるとは思ってもいなかったのだろう、照れくさそうに2~3枚撮影するとその場にいたたまれずどこかへ消えたしまった。皆に助け起こされた男は懲りずに今度はこちらにやって来て隣のおばさんの前に立って撮影を始めた。おばさんは「見えないよ!」と怒鳴ったけれども、「直ぐ済みます。」と悠々と撮影している。(そば祭りの写真はこちら )
そば祭りが始まったのに深大寺城跡のそば畑の蕎麦は、実がついたものは少なくまだ白い花が咲いている。
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