また農水大臣が辞任した。事故米の責任を取ったそうだ。これで農水省も一件落着にしたいのであろう。
大臣の役割とは何なのだろうと考えてしまう。現状は「官僚の不始末の尻拭い」しかやっていないように見える。
民主主義の基本は三権分立であるけれども、日本では議院内閣制をとっているので行政府と立法府が癒着して十分なチェック機能が発揮されない。すなわち行政府は国会議員から選ばれた閣僚で構成される内閣であるが実質的には官僚が牛耳っている。それはコロコロ代わる閣僚は、何年も同じ仕事をしている官僚には太刀打ちできないからである。
結局、行政のトップであるというだけで官僚たちの失政の責任をとる事しかできない大臣ばかりの政府になってしまうのである。しかもこれらの大臣は国会の多数派政党出身のため、国会での追及が十分でなく、失政が修正されることがない。
天下りの問題(税金の無駄遣い)、年金の問題、事故米の問題など全て各省が長年続けてきた失政なのに、その時の大臣が謝っているばかりである。
全く変わらない大分県教委の体質
2008/9/7
大分県の2008年度教員採用試験で、不正合格者とされた21人のうち、4人が採用取り消しになる見通しだ、と報道された。
自主退職を拒否した者だけが採用取り消しとなり、自主退職した者は採用取り消しではない。取り消された者はそれまでの勤務実態も取り消され共済年金の加入暦も取り消されてしまうそうである。従って取り消されるか取り消されないかは大変大きな差になる。
このように同じことをしていても、受験とは関係ない態度で差をつけるやり方は、賄賂をもらって手心を加えた「不正合格事件」と全く同じである。
そもそも「不正合格者」と言っているが、不正をしたのは教育委員会であって、受験生ではない。それもかなり前から不正をしていたのに、今年の受験生にだけ厳しい対応をするのは不公平である。しかも県教委に都合のいい「自主退職」を申し出た者には甘い処分である。
今回の事件では、県教委の不正で合格した受験者を、公平に処分する根拠は無いのではないか。この処分は県教委が変わったということを世間に知らせたかったのであろうが、拙速だった。
自主退職を拒否した者だけが採用取り消しとなり、自主退職した者は採用取り消しではない。取り消された者はそれまでの勤務実態も取り消され共済年金の加入暦も取り消されてしまうそうである。従って取り消されるか取り消されないかは大変大きな差になる。
このように同じことをしていても、受験とは関係ない態度で差をつけるやり方は、賄賂をもらって手心を加えた「不正合格事件」と全く同じである。
そもそも「不正合格者」と言っているが、不正をしたのは教育委員会であって、受験生ではない。それもかなり前から不正をしていたのに、今年の受験生にだけ厳しい対応をするのは不公平である。しかも県教委に都合のいい「自主退職」を申し出た者には甘い処分である。
今回の事件では、県教委の不正で合格した受験者を、公平に処分する根拠は無いのではないか。この処分は県教委が変わったということを世間に知らせたかったのであろうが、拙速だった。
— 記述 m-tezuka at 10:07 pm トラックバック [0]
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